漆器の下地などに使われる漆の1つに錆漆というものがありますが、知らない方が多いと思います。そこで今回は錆漆の作り方やおすすめの商品をご紹介していきます。
錆漆とは
錆漆とは、砥の粉を水と練って生漆を混ぜ合わせてできたものです。錆漆は漆器の下地に使われたり、模様を描くときの輪郭を作ったりするときに用いられます。
錆漆の作り方
錆漆はコツをつかめば誰でもできます。錆漆作りに必要な道具、材料と作り方を詳しくみていきましょう。
必要な道具 ・茶こし ・ヘラ
必要な材料 ・砥の粉 ・生漆 ・水
作り方 ・まずは、砥の粉を細かくします。購入したばかりの砥の粉は塊になっている場合が多いので、茶こしで砥の粉の塊をバラバラにして細かい粉にします。茶こしは100均などに売っている安い物で構いません。
・細かくした砥の粉に少しずつ水を加えてヘラで練ります。このとき、水を加えすぎないように注意してください。ダマになったりベチャベチャになったりする原因になるので、水を1滴ずつ加えてください。
もし水を加えすぎてベチャベチャになってしまった時は、ティッシュで押さえて余分な水分を吸い取ってください。
錆を練る時に使うヘラは、先がガタガタだと上手く混ざりません。ガタガタのヘラは先をキレイに研いでおくか、ホームセンターなどで新しいものを購入しましょう。
・水と練った砥の粉に生漆を加えて混ぜます。水と砥の粉を練ったときと同じように、少しずつ生漆を加えて練ります。練ったときに、練ったときに生漆が表面にうっすら滲んでくるまで生漆を加えて練ってください。ダマにならないように注意しましょう。
以上で錆漆の完成です。
まとめ
錆漆は、下地の他に作業の際にできた小さな隙間や穴を埋めるのにも使うことができます。意外と簡単にできるので興味がある方はぜび錆漆を作ってみてください。
Comments